あのいまいましいブリッジは? 

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『ビブリア古書堂の事件手帖』

biburia1.jpg


実家に帰っていたときに読んだ本について。
タイトルは『ビブリア古書堂の事件手帖』。作者は三上延さん。
この作者さんは、僕が中学生の頃に読んだ『シャドウテイカー』という小説から知りました。
面白くて好きだったんですが、その次に読んだ同作者の『天空のアルカミレス』があまり面白く読めなかったため、三上延さんの作品とはしばらく御無沙汰でした。
で、実家に帰る途中で寄った本屋さんでたまたま『ビブリア古書堂の事件手帖』といったタイトルの本を見つけまして、なんとなく手に取ってみたんです。

買って、実家に帰って、ベッドに寝転びゴロゴロしながら読んでみたら……すごく楽しめました。
題材にしているものは古書で、この作品の中に「人の手を渡った古い本には、中身だけではなく本そのものにも物語がある」という一節の通り、古書とその持ち主に関する謎を古書店の店長の栞子さんが安楽椅子探偵的に解き明かすといった物語です。
この古書の話は本好きの心理を見事くすぐるもので、僕は悶えっぱなしでした。
また、作中のヒロインである古書好きの栞子さんにも惹かれた。惹かれるというより引き寄せられた。グイッ、と。
膨大なる本の知識があり、かなりの人見知りであるが、本に関することだと途端に人が変わったように饒舌に語り出す黒髪美人の栞子さん。気分が良いと、あまりうまくないかすれた口笛を吹くあたりも、なんかいい。

それで。
おさめられている短編には、
主人公の五浦大輔くんの亡くなった祖母が持っていた夏目漱石の『漱石全集・新書版』の謎と、
店の常連の志田さんが大事にしていた小山清の『落穂拾ひ・聖アンデルセン』を盗んだ女子高生の話、
男性が売りに来たヴィノグラードフ・クジミンの『論理学入門』と、売ることを阻止しようとするその男性の妻の話、
太宰治の『晩年』の初版アンカットを自分のものにしようとする男の、本に対する歪んだ執着心、
と四つが扱われています。

ミステリーではありますが、血なまぐさい事件は起こらないし、特に意外性もありません。
日常の小さな謎を解く、というものです。
読了後は、こう、作中の栞子さんがとあるお菓子について言った言葉を借りると「しっとりとした」、自分の言葉では、ほこほこした心地良い感じが味わえると思います。
栞子さんと、主人公の五浦くんとの微妙な距離感にも注目してみてください。


しかし、こういう栞子さんのような本好きで不思議な雰囲気の黒髪美人さんいないものかな……。
北鎌倉をウロウロしていたらいるかな。いないかな……。

二巻も読みます。楽しみです。

    20:47 | Comment:2 | Top
 
Comment
 
 
2012.02.27 Mon 13:54 アカクロ  #-
三上延さん懐かしいですねー

僕もシャドーテイカー大好きでしたよ!
というか更に前作のダークバイオレットから好きです!

確かにアルカミレスの頭で止めちゃったんですよー

いやぁ懐かしくて読みたくなってきた
同じ位置で止めたいずきさんが面白いと言うのなら読んでみようかな?
  [URL][Edit]
2012.02.27 Mon 17:36 いずき  #a9LSzAx2
>アカクロさん

どうも、どうも。
ダーク・バイオレッツは未読です。
読もうかと思ったんですけど本屋に売ってなくて……。

アルカミレスは頭で止めちゃいましたか。
僕は中間あたりで止めちゃったような。

それほど有名な作家さんではなかったように記憶しているのですが、
このビブリア古書堂はすごく売れているみたいですね。

>読んでみようかな?

読みましょう!
  [URL][Edit]






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Author:いずき
ミスカトニック大学で人類学を専攻している学生です。
這い寄る混沌に会いたい。

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ほしいもの:等身大ボイド人形

自慢できること:赤ん坊の頃のオルセン姉妹を見分けられること

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